「とんねるず」の木梨憲武(56)が18日、文化放送「大竹まこと ゴールデンラジオ」(月~金曜後1:00)に出演。大竹まこと(68)と、若かりし日に切磋琢磨したことを懐かしそうに振り返った。 80年代、お笑いの登竜門だった「お笑いスター誕生」(日本テレビ系)に大竹まこと(68)はシティボーイズとして、木梨はとんねるずの前身「貴明&憲武」として出演。 シティボーイズが新劇の流れをくむ芸風だったこともあり、大竹にとってとんねるずのコントは「意味不明だった」という。しかし、このネタが客席には大ウ...
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奥浩哉氏による人気漫画を実写映画化した「いぬやしき」が、ベルギーで行われていた第36回ブリュッセル国際ファンタスティック映画祭(4月3~15日)のインターナショナルコンペディション部門作品賞グランプリにあたる「ゴールデン・レイヴン賞」を受賞したことがわかった。メガホンをとった佐藤信介監督は「アイアムアヒーロー」(2016)以来2度目の受賞、主演・木梨憲武は自身初の映画祭での受賞となった。
定年を目前に控えながらも、会社や家族から疎外される初老のサラリーマン・犬屋敷(木梨)は、医者から末期がんの余命宣告を受け途方に暮れる。ある夜、犬屋敷は謎の事故に巻き込まれ、機械の体に生まれ変わってしまう。そして同じ事故にあった高校生・獅子神(佐藤健)も、犬屋敷と同じ力を手に入れていた。自分に背く人々を傷つけるため、その力を行使する獅子神。傷つけられた人たちを救うために、その力を使う犬屋敷。2人の男たちが、それぞれの思いを胸に激しく交錯していく。
1983年にスタートしたブリュッセル国際ファンタスティック映画祭は、シッチェス映画祭、ポルト国際映画祭と並んで“世界3大ファンタスティック映画祭”の1つに数えられ、ヨーロッパを代表するジャンル系映画の祭典だ。全11作品が選出されたインターナショナルコンペディション部門で「いぬやしき」が公式上映されたのは、4月10日(現地時間)のことで「佐藤信介の
...more新作に惜しみなく三つ星を与える。『アイアムアヒーロー』に続きBIFFF審査員たちをまたも魅了した」と高評価を獲得していた。
受賞の一報を受けた木梨は「日本での公開前にブリュッセルファンタスティック映画祭でグランプリ獲得とは! スゴいことになってまいりました。チーム『いぬやしき』一同大変喜んでおります。私、CG男優木梨憲武も嬉しい限りでございます」と大喜び。原作者の奥氏は「日本でしか作れない日本ならではのエンターテイメントが海外で受け入れられて、素直に嬉しいです! おめでとうございます!」と胸中を吐露している。
現在「いぬやしき」に参加したスタッフとともに新作を撮影している佐藤監督は「『いぬやしき』は、一人の名もない人物の活躍を描いた非常にファンタジー性溢れる作品ですが、大変な撮影の連続でスタッフと共に努力してきたので皆が本当に喜んでいます」。試行錯誤を繰り返して完成させた本作を「非常に思い入れのある作品」と説明すると「世界には数々のヒーロー映画があると思うのですが、その中でも非常に例を見ないようなユニークな物語と、日本でしか出来ないような雰囲気を持ったヒーロー映画になったと思っています。この度はグランプリ本当にありがとうございます」とコメントを寄せている。
「いぬやしき」は、イタリアのウディネ・ファーイースト映画祭(4月20~28日)にて観客賞コンペ上映が決定しているほか、ブラジル、韓国、カナダ、スペインなどの海外映画祭での上映が予定されている。4月20日から全国公開。
【作品情報】
・いぬやしき
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(C)2018「いぬやしき」製作委員会 (C)奥浩哉/講談社
「カッコーの巣の上で」と「アマデウス」でアカデミー賞監督賞に2度輝く名匠ミロス・フォアマン監督が4月13日(現地時間)、米コネチカット州ウォーレンの自宅で死去した。86歳だった。
1932年、旧チェコスロバキアのカスラフに生まれたフォアマン監督は、両親をアウシュビッツで亡くし、親戚や友人の家を転々として育つ。プラハの国立映画学校を卒業後、長編監督2作目となる「ブロンドの恋」(65)と3作目「火事だよ!カワイ子ちゃん!」(67)が立て続けにアカデミー賞外国語映画賞にノミネートされたことで、一躍チェコ映画界期待の星となったが、同国の民主化運動「プラハの春」を弾圧するため旧ソ連が軍事介入した68年の通称「チェコ事件」を機にアメリカに移住。以降、ニューヨークを拠点に活動した。
オレゴンのある精神病院を舞台に、体制に抗う主人公の姿を通して人間の尊厳と社会の不条理を描いたヒューマンドラマの傑作「カッコーの巣の上で」(75)では、アカデミー賞作品賞・監督賞・脚色賞・主演男優賞(ジャック・ニコルソン)・主演女優賞(ルイーズ・フレッチャー)の主要5部門を受賞。その後、ブロードウェイの大ヒットミュージカルを映画化した「ヘアー」、20世紀初頭のアメリカを背景に、さまざまな人種の人々が織りなす人生模様を描いた「ラグタイム」といった秀作を経て84年、「アマデウス」を発表。19世紀の楽聖ウォルフガン
...moreグ・アマデウス・モーツァルトの半生を、彼を妬む宮廷音楽家サリエリの視点から描いたピーター・シェイファーによる戯曲の映画化である同作は、アカデミー賞11部門でノミネートを獲得、作品賞・監督賞・主演男優賞を含む主要8部門を制して大きな話題を呼んだ。
75年にアメリカの市民権を獲得、名門コロンビア大学の映画学部教授として、後進の育成にも貢献したフォアマン監督にとって、ハビエル・バルデム主演で画家ゴヤの人生を描いた2006年の「宮廷画家ゴヤは見た」が最後の監督作となった。
【作品情報】
・宮廷画家ゴヤは見た
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Photo by Alessandra Benedetti/ Corbis via Getty Images
米映画監督ミロス・フォアマンさん死去 「アマデウス」 2018年4月14日21時37分 朝日新聞デジタル https://www.asahi.com/articles/ASL4G6CY1L4GUHBI03H.html ベルリン国際映画祭で銀熊賞を受けた旧チェコスロバキア出身の米映画監督ミロス・フォアマン氏=2000年、ベルリン、ロイター モーツァルトの生涯を描いた1984年の「アマデウス」などで、アカデミー作品賞と監督賞を2度受賞した米映画監督ミロス・フォアマンさんが14日、米東部コネティカット州の病院で死去した。86歳だった。AP通信などが伝えた。 3...
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「ガレッジセール」のゴリが本名の照屋年之名義で監督した映画「洗骨」が、4月19~26日(現地時間)にロシアで開催される第40回モスクワ国際映画祭のアウト・オブ・コンペティション部門に出品されることがわかった。現地での舞台挨拶に出席する予定の照屋監督は、「映画祭の雰囲気を存分に味わい、何かを吸収して帰って来ます。日本で上映の時が来たらたくさんの方に見ていただきたいです!」とコメントを寄せている。
照屋監督が2016年に自ら主演・製作した短編「born、bone、墓音。」が原案の長編映画。照屋監督が脚本も兼ね、奥田瑛二を主演したほか、筒井道隆、水崎綾女、大島蓉子、坂本あきら、鈴木Q太郎、筒井真理子らが共演している。1度土葬や風葬した遺体の骨を海水や酒などで洗い、再度埋葬する“洗骨”を通じ、バラバラだった家族が再生していく姿、血のつながり、親から子へ鎖のように生命が繋がれていく様を描いた。
モスクワ国際映画祭は、仏カンヌ、伊ベネチア、独ベルリンの世界三大映画祭に比肩する映画祭のひとつ。日本からは、過去に黒澤明監督が「赤ひげ」(1965)でソ連映画人同盟賞を受賞し、近年は2013年に「さよなら渓谷」(大森立嗣監督、真木よう子主演)が審査員特別賞、翌14年に「私の男」(熊切和嘉監督、浅野忠信主演)が最優秀作品賞と最優秀男優賞に輝いている。
出品にあたり、照屋監督は「今まで約10
...more年間、地味に映画を撮り続けてきました。短編含め11作目(長編は2作目)の『洗骨』。まさかモスクワ国際映画祭で上映されるとは夢にも思わなかったので喜ばしい気持ちと、海外の人が『洗骨』という風習をどう感じるのか? 楽しみな気持ちと半々です。この映画に関わった全ての関係者の努力が報われます」と感激を露わにする。主演の奥田も、「扉を開けなければどこへも行くことはできない。『洗骨』によって世界への扉が開いた。照屋年之監督(ゴリ)の旅がここから始まる。それは長い長い、苦しくも楽しい人生の旅が始まる。これはチャレンジではなく冒険の旅である。命がけでしかできないこと、それが映画だ!」と熱弁し、「モスクワ映画祭という絶好なところへ『洗骨』が行く。こんな嬉しいことはない。なぜならこの映画には世界共通の普遍が描かれているからである」と大きな期待を込めている。
「洗骨」は、18年内に公開予定。
【作品情報】
・洗骨
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(C)「洗骨」製作委員会