<パナソニックオープン 最終日◇22日◇茨木カンツリー倶楽部・西コース(7,343ヤード・パー71)>
「パナソニックオープン」最終日の早朝7時半。コースは朝の静寂に包まれるわけもなく、石川遼が大ギャラリーのなかでスタートした。同組には、大阪学院大4年の白石大和。パナソニックが特別協賛している「関西学生男子連盟杯」で優勝し、本大会の出場権を得て出場したアマチュアだった。
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朝から緊張したという白石。「アマチュアでこんな経験はめったにできない」と、石川とのドリームラウンドで学ぶ気持ちも大きかった。スタートホールはパーに収めたが、その後はトリプルボギーなどもあって、この日5オーバー、トータル6オーバーの最下位に終わった。「全部が違った。何が違うかも見ようと思いましたが、違いすぎて…」と、石川のプレーに圧倒された。
1番圧倒されたのが、最終18番ホール。石川のティショットは右のフェアウェイバンカーにつかまった。前方のアゴに近い状況でピンまで225ヤード。「まさか狙うとは。ボクなら絶対レイアップします」。石川は4番アイアンを持ち、高い球でグリーンに乗せてバーディフィニッシュ。「あれが“石川遼”なんだと思いました」と、衝撃の1打を振り返った。
大ギャラリーのなかでのプレーは「拍手をもらえて気持ちが良かったですし、幸せな時間
...moreでした」。十分に夢のラウンドを楽しんだ。「結構話しかけてくださって」と思い出になったのは間違いないが、この日だけで石川と10打の差がついた白石。「今年のQTを受けます。早くプロになりたいです」。次に石川とラウンドをするときは、同じ舞台でプロとして戦うことを誓った。(文・高桑均)
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<フジサンケイレディスクラシック 最終目◇22日◇川奈ホテルゴルフコース 富士コース(6,376ヤード・パー71)>
国内女子ツアー第8戦「フジサンケイレディスクラシック」最終日。2日目を終えてトータル8アンダーで首位に並んだのは、実力者の2人、上田桃子、成田美寿々だ。
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上田は、2日連続で「67」をマークし、「今年はずっと集中力を出せていないと感じていたが、(今大会は)充実した2日間になっている」と高い集中のなかでプレーできていると語る。前半戦の山場として意気込んだ地元・熊本開催の「KKT杯バンテリンレディス」では今季初の予選落ち。実家にこもり、今週火曜日までクラブを握りたくないと思うほどのショックを受けたというが、気持ちを切り替えて今大会に入ってきた。「優勝する、しないは別にして、久しぶりにいい位置にいるので、充実した3日間にしたい」という言葉どおり、気負わず目の前の1打に集中したいところ。
成田は「桃子さんと一緒なので、面白いバーディ合戦ができたらいいなと思っています」と、上田との最終日最終組を歓迎。初日は「65」のビッグスコア。2日目は2つ伸ばすにとどまったが、最終日に爆発を見せることができるか。
百戦錬磨の2名と同組で回るのは、1打差・トータル7アンダーの松森杏佳。昨年大会で
...moreは自己最高の3位タイフィニッシュと相性の良い大会。姉・彩夏は2016年「富士通レディース」で初優勝を飾っており、杏佳が勝利を挙げれば、史上2組目の姉妹V(福嶋姉妹以来)となるだけに注目があつまる。
またトータル6アンダーには、3試合連続の優勝争いとなる葭葉ルミ。「平常心を持ってプレーできているのですごく楽しみです」と逆転でのツアー通算2勝目を狙う。
注目組のティオフ時間は以下に掲載。
第17組 9時30分/武尾咲希、勝みなみ、佐伯三貴
第18組 9時40分/西山ゆかり、永井花奈、新垣比菜
第19組 9時50分/青木瀬令奈、ささきしょうこ、菊地絵理香
第20組 10時00分/幡野夏生、永峰咲希、葭葉ルミ
第21組 10時10分/松森杏佳、成田美寿々、上田 桃子
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<パナソニックオープン 3日目◇21日◇茨木カンツリー倶楽部・西コース(7,343ヤード・パー71)>
石川遼にとってのムービングデーは、逆の意味で大きく動いてしまった。前日の「66」がうそのように、この日は2バーディ・3ボギー・2ダブルボギーの「76」。スコアを5つ落として、トータルイーブンパーの59位タイに沈んだ。
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出だしの1番はドライバーをフェアウェイに運ぶも、セカンドをグリーン奥に外して寄らず入らずのボギースタート。2番のパー5ではティショットを大きく右に曲げてチャンスホールでパー。3番のパー3では、左はしのピンに対してグリーンの右はしに乗せてなんとかパー。4番もパーとした直後の5番パー3。ピンに絡むショットで3メートルのチャンスから、まさかの3パットボギー。7番ではダブルボギーをたたき、意気消沈してしまった。
つらい1日を振り返り、出てきたことばは「何もつかめていない」。日替わりの好不調には、目指すゴルフ、スイングができないもどかしさをにじませる。「東建もそうでしたが、1日に1、2回、大きなミスがある。今日は3回大きく右に行ってしまって、なんで右に行くのか原理が見つからない」と首をかしげる。
折り返した10番でもボギー。11番は3日間を通して最高難度のホールだが、ここでもダブルボギー。「試合でやっていくなかで、元の悪い部分と
...more今やっているいい部分が混ざってしまう」と、スイングについて悩みが尽きない石川。初日の状態を“谷”と表現すると、2日目はいったん浮上したかに見えたが、またしても谷底に落ちてしまった形だ。
それでもなんとか、光明は見いだした、と顔を上げた。終盤3ホールで2バーディ。最終ホールのパー5は予選ラウンドの2日間ともに右に曲げたが、「3日間ではじめてフェアウェイにいきました」とバーディ締めのラウンドにつなげた。「あした1日やってみて、いい流れになってくれるかな…」。いったん悩みは捨てて、大阪のファンに豪快で爽快な石川らしいゴルフを見せてほしい。(文・高桑均)
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<パナソニックオープン 3日目◇21日◇茨木カンツリー倶楽部・西コース(7,343ヤード・パー71)>
日本とアジアンツアーの共同主管大会「パナソニックオープン」3日目。2日目に「66」をマークし、首位と5打差のトータル5アンダー・11位タイに浮上した石川遼。アプローチ練習場ではスーパーロブショットを披露してギャラリーから喝采を浴びるなど、まずはプレーの前に選手会長としてファンを沸かせた。
【LIVE写真】3日目の熱戦を現地から生配信
スタートホールの1番パー4。ティショットをフェアウェイに置き、続くセカンドショットはグリーンを大きくオーバーする。3打目をピンから2mにつけるが、パーパットはカップに蹴られ、ボギー発進となった。
トータル10アンダー・単独首位には21歳の大器・星野陸也。石川とは同じマネジメント会社に所属する“先輩・後輩”の間柄だ。その若手を追走するのは、2打差2位グループにいる片山晋呉、木下稜介ら日本勢に加え、キム・ヒョンソン、パク・サンヒョン(ともに韓国)、ラヒル・ガンジー(インド)、ベン・レオン(マレーシア)ら海外勢の猛者たち。ムービングデーでのせめぎ合いにも注目したい。
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<フジサンケイレディスクラシック 初日◇20日◇川奈ホテルゴルフコース 富士コース(6,376ヤード・パー71)>
国内女子ツアー第8戦「フジサンケイレディスクラシック」初日。ツアールーキー・三浦桃香の打ったショットがギャラリーのリュックに入るという珍事が起こった。
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事件は2アンダーで迎えた6番パー3で起こった。三浦の放ったティショットは、ギャラリーの男性が背負っていたリュックのサイドポケットに“カップイン”。三浦は「全然気づいてなくて、“誰かに当たったのかな”と急いでいったら、ボールがなかったのでビックリしました」と目を丸くさせていた。その後は無罰でボールをその場にドロップしてプレー再開。このホールをボギーとした。
この日のスコアは、3バーディ・4ボギーの1オーバー・51位タイと出遅れた格好。「ショットがかみ合ってなかった。今日はドライバーを曲げたらスコアにならないと思った。ドライバーを振りすぎると、アイアンがブレると感じたので、ドライバーはフェアウェイに置きにいくイメージで耐えました。ミスしても焦らなければ悪いスコアにならないと思う」と2日目に向けての展望を語った。
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